期日:平成19年3月1日〜2日
場所:大阪市食肉市場
目的:黒毛和牛生産における繁殖生産者の畜産新技術としての受精卵移植技術普及と、
    体外受精卵産子肥育牛の飼養管理技術向上の両面から研究会を開催し、全国の
    黒毛和牛の増頭対策を図ることを目的とする。

3月1日(木) 

[意見・情報交換会](家畜改良事業団家畜バイテクセンター・興農会)

家畜改良事業団 浜野課長(家畜バイテクセンター)より体外受精卵の利用状況について説明


   1)以前は、東京食肉市場からの卵巣提供のみであったが、最近は大阪食肉市場からの
     卵巣提供に伴い培養を開始。(大阪の条件・・・大阪で培養した受精卵の産子は、
     肥育して大阪南港に出荷するのが条件)



   2)体外受精卵は95%以上が乳牛へ移植されているが、今後の酪農情勢から乳牛頭数
     の減少が懸念されるため、移植するレセピアントを交雑種(H×B)に移行するこ
     とを
検討している。


   3)今後は、肥育牛の付加価値を高めるためブランド牛の確立も必要と思われる。
     (例えば、横浜ビーフ推進協議会では、横浜生れ・横浜育ち・横浜販売の地域一貫
      生産体制の中で、みなとみらい牛を発表している。)

 

   4)将来的なホルスタイン種の後継牛不足を考慮した場合、性判別体外受精卵の活用に
     より的確な雌牛作出が図られる。(全国的に普及体制を図っている)



   5)卵巣割去の方法と技術的な問題点(技術獣医師の養成)

3月2日(金)
枝肉審査
9:00〜
(日格協他)
枝肉セリ
10:30〜

上場No.1〜58)
      ・・・58頭
褒賞授与式11:30〜
(講評・表彰)

主催者挨拶
興農会 海老澤理事長
協賛団体挨拶
家畜改良事業団 香川理事長

大阪食肉市場株式会社 
         杉本社長


審査講評
日本食肉格付協会 山内所長

[全体評価]


  本県からは、県経済連から16頭、県酪連から10頭の計26頭の出品があり

  銀賞・・・上場NO.5  出品団体:県経済連(JA芦北)中村 正志氏
  銅賞・・・上場NO.11 出品団体:県経済連(JA菊池)原田
幸雄氏
  銅賞・・・上場NO.6  出品団体:県経済連(JA芦北)中村 正志氏
  また、本県からの26頭の内、17頭は4等級以上であり上物率65,4%
    (全国平均54,9%)と好成績であった。
  しかし、ロース芯の小さいもの・バラの厚さに難点のあるものが拝見された。
                  褒賞授与式で表彰を受ける原田さん (JA菊池)

順位 上場
No
出品者 ロース
写真
出品団体 出品県 性別 父牛名 枝肉重量 単価 格付 ロース芯 BMS BSC
金賞 57 黒内完二 南信酪農協 長野 去勢 美津照 464.0kg @3,000 A5 56cm² 10 3
銀賞 中村正志 click ! 熊本県経済連 熊本 去勢 福栄 550.2kg @2,700 A5 78cm² 10 3
銀賞 44 小田切牧場 信州うえだ農協 長野 去勢 福栄 519.6kg @2,315 A5 71cm² 9 3
銅賞 11 原田幸雄 click ! 熊本県経済連 熊本 去勢 美津照 560.8kg @2,261 A5 75cm² 9 3
銅賞 中村正志 click ! 熊本県経済連 熊本 去勢 福栄 550.2kg @2,303 A5 63cm² 8 3
銅賞 椋木将仁 椋木畜産 島根 去勢 安福165-9 459.0kg @2,255 A5 61cm² 8 4

[全体成績]

平均月齢 平均枝肉重量 平均単価 平均販売金額 平均ロース芯 平均バラ厚 平均皮下厚 上物率
29.0月 475.8kg 2,075円 987,280円 58.8cm² 7.4cm 2.6cm 70.7%
1.出品頭数58頭中→A−5(13頭)B−5(1頭)A−4(24頭)B−4(3頭)
           A−3(11頭)B−3(3頭)A−2(1頭)B−2(2頭)
2.系統としては、○福栄 26頭(44,8%)○安福165-9 23頭(39,7%
         ○美津照 8頭(13.8%)○北国7-8 1頭(1.7%)

次回は、平成19年7月13日(金)東京食肉市場で開催予定

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