目 的
 
新たな「食料・農業・農村基本計画」では、食料の安定供給の確保を図るため、国内農業生産の増大
を基本としており、特に、家畜の生産制向上ひいては食料自給率の向上を図る上で、自給飼料の生産並
びに利用(放牧)拡大が重要な課題となっている。
 本県では、熊本型放牧(広域、周年、水田・畑、耕作放棄地)の普及による草資源の有効利用や農地
安全、景観保持に取組み、この技術は、県内各地で徐々に定着しつつある。その広まりの大半を占め
ている阿蘇地域は25千ha余の豊富な草資源を有し、千年の昔から集落単位で組織する約175の牧
野組合で管理され、入会権者全員が牛馬を放牧し採草を行ってきた。しかし、農業を囲む諸情勢の変
化や農家の高齢化を背景に、入会権者の中にも家畜を持たない「無畜農家」や農業自体を辞める人が
増え、入牧頭数の減少から牧野組合の運営にも支障の出ている組合も見受けられるようになった。
 そこで、従来型の広大な草地への長期間放牧を見直し、実際の現場で活用できる集約型放牧技術
の習得による牧野組合運営の健全化を図るための講演会を開催する。

主催・共催

・主催 熊本県、(社)熊本県畜産協会、九州農政局   ・共催 熊本県畜産技術連盟
日 時

平成19年8月30日(木)10:30〜16:00

会 場

阿蘇市阿蘇町(阿蘇いこいの村会議室)

講 
(1)演題 「牛による草地管理」  講師 サージミヤワキ株式会社 社長 宮脇豊 氏

(2)演題 「草地を利用した肉用牛の低コスト生産技術」 講師 (独)九州沖縄農業研究センター
                                       周年放牧研究チーム長 中西雄二 氏

(3)放牧機材・種子の展示・実演

(4)その他 質疑応答
参集範囲

阿蘇管内市町村、阿蘇農業協同組合、熊本県農業協同組合中央会、熊本県経済農業協同組合連合会、熊本県畜産農業協同組合、熊本県畜産農業協同組合連合会、熊本県酪農業協同組合連合会、
牧野組合(畜産農家)、(社)熊本県畜産協会、熊本県農業会議、各農業委員会、九州農政局、九州各
県・団体担当者、熊本県農政部畜産課、農業技術支援室、各地域振興局(農業振興課・農業普及指導
課)、畜産研究所、草地畜産研究所





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