カ行
回転ふるい (rotary screen)
 下方に傾斜した円筒形のスクリーンを回転させ、上部から円筒形スクリーン内に汚水を投入し汚水中の比較的大型のSSを除去する篩。
 
灰分 (ash)
 試料を大気中で500〜600。Cの高温で熱し、含有する有機物を完全に燃焼、揮散させた後の残存部分。通常、灰分の量をもって近似的に試料の無機物含量とみなすことが多い。強熱残量、灼熱残量と呼ぶこともある。[有機物]参照
 
回分処理 (batch system treatment)
 原料を一度に投入し、一定の処理時間を経て変化を生じさせたのち、処理系から排出する処理。
 この方式をとる汚水処理に回分式活性汚泥法がある。活性汚泥と上澄液を分離させる沈殿槽を設けず、曝気を停止した曝気槽を沈殿槽として利用する。具体的には、曝気を停止し1〜2時間静置し活性汚泥を沈殿させて上澄液を排出させた後、汚水を投入して再び曝気を続ける運転法。汚水の投入と処理水の排出を連続的に行わず、何回かに分けて(1日に1回の入れ替えが一般的)行う運転法。沈殿槽を必要としないため費用も安く、汚泥返送等の沈殿槽管理が不要のため維持管理が容易である。
 
化学的酸素要求量 (chemical oxygen demand)
[COD]参照
 
かさ密度 (bulk density)
[密度]参照
 
ガス吸着材 (gas adsorbent)
 臭気物質を吸着する能力の高い材料で、活性炭、おが屑、モミガラ、くん炭、ゼオライト等が材料として用いられる。
 
ガス濃度 (gas concentration)
 臭気物質が大気中に含まれる濃度で容積比(ml/m3)で表す。通常、ppm(part per million、百万分率)、ppb(part per billion、ppmの千分の1)で表す。
 
活性汚泥 (activated sludge)
 汚水中で曝気を続けると、しだいに褐色状で凝集、沈殿性を持ったフロックができる。このフロックを活性汚泥という。
 活性汚泥は、汚水を浄化することのできる微生物の集合である。
 
活性汚泥浮遊物 (mixed liquor suspended solid)
[MLSS]参照
 
活性炭吸着法 (activate carbon adsorption method)
 活性炭は普通20〜40Aの多孔質で、その表面積は900〜1,300m2/gもあり、脱色、吸湿、脱臭性が高い。この性質を利用して臭気物質を活性炭に吸着させて脱臭する方法。
 
かび (mold)
 糸状菌のこと。しかし生物学上の厳密な呼び方ではなく、堆積したふんの表面に生える菌糸状の微生物のかたまりをいうことが多い。
 
仮比重 (apparent specific gravity)
みかけ比重と同じ。[比重]参照
 
監視装置 (monitoring system, monitoring equipment)
 
緩衝作用 (buffer action)
 外界からの作用に対して、その影響をやわらげる向きに起こる作用。例えばpH緩衝液は、pHに対する緩衝作用があり、酸やアルカリを加えても、pHはあまり変化せず一定である。
 
気相 (gaeous phase)
[三相分布]参照
 
揮発性脂肪酸 (volatile fatty acid, VFA)
 炭素数10個のカプリン以下の分子量の脂肪酸をいう。ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸などは、これに属する脂肪酸である。低級脂肪酸と同義である。悪臭物質のノルマル酪酸、プロピオン酸、ノルマル吉草酸、イソ吉草酸などが属する。これらのうちプロピオン酸とノルマル酪酸は、ふんの悪臭の主要な原因となっている。
 
逆浸透 (reverse osmosis)
[膜処理]参照
 
吸着 (adsorption)
 活性炭が悪臭の原因物質を表面にとらえて脱臭したり、染色工場排水中の染料をとらえて脱色したりする現象。
 
吸着法 (adsorption method)
 臭気物質を吸着する能力の高い材料に吸着させる方法で、活性炭を主体とする物理的吸着法と、イオン交換樹脂等の化学吸着法との2つがある。
 
きゅう肥 (barnyard manure, farnyard manure)
 家畜ふん尿、わらやオガクズなどの敷料を含む家畜ふん尿の堆積物、あるいはこれらを堆積・発酵させたものをいう。古くより、家畜ふん尿を主原料とするものをきゅう肥と呼び、わらなどを主原料とする堆肥と区別されてきた。成分的にみれば、きゅう肥は堆肥に比べて肥料成分含有率が高い傾向がある。しかし、現在では、これらの原料が様々な割合で混合して用いられることが多く、きゅう肥と堆肥を厳密に区別することは困難である。現在では、家畜ふん尿を主原料とするものでも、堆肥化したものは家畜ふん堆肥と呼ぶことが多い。[堆肥]参照
 また、家畜のふんと尿を混合したスラリー状のものを液状きゅう肥(liquid manure)という。これには、貯留槽に溜めただけのものの他に、曝気して好気的処理したものや嫌気的処理(メタン発酵)したものも含まれる。
 
凝集剤 (coagulant)
 水の濁りや色を除去するために用いられる薬剤で、水中に懸濁する微粒子をくっつけてフロック(集塊)をつくらせ、沈降、濾過によって分離除去するのを容易にする作用がある。硫酸アルミニューム、硫酸第一鉄など低分子の無機化合物と、デンプン、アルギン酸ソーダなど高分子の有機化合物とがある。[高分子凝集剤][無機凝集剤][有機凝集剤]参照
 
強熱減量 (volatile solids)
 VSと表記する。
 強熱減量とは、蒸発残留物を強熱したときに揮散する物質をいい、おもに有機性物質の料を示す。蒸発残留物と強熱残留物のmg/lの表熱減量のmg/lとする。
 
強熱残留物 (ignition residue)
 強熱残留物とは、蒸発残留物を約600。Cで強熱灰化したときに残留する物質(灰分)をいう。
 
菌類 (fungi(複), fungus(単))
 主として、かび、きのこ、酵母類の総称。もっとも広い意味では細菌類を含める場合もある。
 
空隙率 (porosity, fractional void)
 土壌、堆肥など見掛け上、固体と見做せるものの体積に占める隙間の体積の割合。[三相分布]参照
 
クリプトスポリジウム (cryptosporidium)
 コクシジウム近縁の消化管寄生性原虫。哺乳動物に寄生するものにCryptosporidium parvumとC. murisがある。前者の寄生部位は腸管で、オーシストの大きさは4.5〜5.5um、後者の寄生部位は胃で、7〜8umである。少数(通常、30個前後、時に1個)のオーシストの経口摂取により感染が成立し、激しい下痢症状を呈することがあり、免疫力の低下している人では死に至ることもある。治療に有効な薬剤はなく、輸液、補液などの対症療法により自然治癒をまつ。発病時には人で10億個、牛では100億個のオーシストを排泄する。犬などでは無症状のままオーシストの排泄があり、ネズミなど野生動物を含め、感染源を幅広く捕えなければならない。塩素に対する抵抗力が強く通常の塩素消毒ではオーシストが耐過するので、上水道も感染経路となる。
 
限外濾過膜 (ultrafiltration membrane)
[膜処理]参照
 
嫌気性細菌 (anaerobic bacteria, anaerobe)
 酸素の存在しない条件下で生育する細菌。酸素が存在すると増殖できない絶対(偏性)嫌気性細菌と、酸素の有無にかかわらず増殖できる通性嫌気性細菌とがある。メタン発酵に関与するメタン細菌は絶対嫌気性菌である。[好気性細菌]参照
 
嫌気性処理 (anaerobic treatment)
 遊離酸素が存在する状態で生存が困難な嫌気性微生物が活動して汚水中の汚染物の分解を行う一連の方法。メタン発酵処理(消化処理ともいう)は、嫌気性処理の代表的なものである。
 
原生動物 (protozoa)
 単細胞動物の総称。大きさは5〜250um汚水浄化施設における活性汚泥などに多数存在し、細菌とともに汚水の浄化に重要な役割を果たす。
 
好気性細菌 (aerobic bacteria, aerobe)
 酸素の存在下で生育する細菌をいう。活性汚泥法などの浄化処理や、コンポスト化処理は好気性細菌の有機物分解能力によるところが大きい。[嫌気性細菌]参照
 
好気性処理 (aerobic treatment)
 空気の存在下で生育、増殖する好気性細菌、カビ類、原虫類、藻類、プランクトンその他の好気性微生物により有機物を分解し、汚水の安定化をはかる方法。活性汚泥法処理は、好気性処理の代表的なものである。
 
孔隙率 (porosity)
[空隙率]参照
 
好熱性細菌 (thermophilic bacteria)
 生育最適温度が50〜105。Cで、30。C以下ではほとんど増殖しない細菌の総称。
 
高分子凝集剤 (high molecular coagulant, polymer coagulant)
 有機凝集剤で、エビやカニ類の甲羅から作る天然高分子系のものと、合成高分子系に分けられる。重合度の高い有機物質で、イオン活性が大きく、浮遊粒子やコロイド粒子と結合または吸着しやすく、少量の添加で著しく凝集を促進する。陰イオン(anion)系、陽イオン(cation)系、非イオン(nonion)系とがあり、汚水の化学処理に用いることができるが、おのおの特性があるので、あらかじめ用途に応じて選択しなければならない。
 
酵母 (yeast)
 大部分の生活環を単細胞で経過し、一般に出芽によって増殖する菌類の総称。ふつう大きさは5〜10um(1umは1mmの千分の1)、形は球形か楕円形である。アルコール発酵の能力が高く、酒類の製造やパンの製造に広く利用されている。
 
固相 (solid phase)
[三相分布]参照
 
コリンエステラーゼ (cholinesterase)
 1つの神経細胞の興奮を、神経繊維を通じて他の神経細胞へ伝達するための接続部をシナプスという。シナプスにおける興奮の伝達は、多くの場合、神経繊維末端から放出される化学物質により行われ、その1つにアセチールコリンがある。神経繊維末端から放出されたアセチールコリンは、コリンエステラーゼにより速やかにコリンと酢酸に分解される。有機リン系殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤は、このコリンエステラーゼに不可逆的に結合して機能を失わせるので強烈な神経興奮が持続し、筋肉の収縮による運動機能の停止、循環機能、呼吸機能の阻害により死に至らしめる。
 
コンポスト (compost)
[堆肥]参照
 
コンポスト脱臭 (compost deodorization)
 家畜ふん尿をコンポスト化処理する際に発生する臭気を、コンポスト材料に通し、吸着及び生物脱臭法により脱臭する方法。
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