JA菊池菊池堆肥センター

所在地:熊本県菊池市大字下河原字鋤先2754
経営者:菊池地域農業協同組合


1.地域の概要
 JA菊池は、熊本市の北東に位置し、阿蘇北外輪山のすそ野の中山間から平坦部にかけて広がる熊本県有数の農業地帯で、総面積46.646ha、北は大分県、南は熊本空港に隣接している1市6町1村の8農協が平成元年に合併した広域農協です。
 気象条件は、平均気温15度、平均降雨量は2,075ミリと、温暖多雨の地帯です。

2.農協の概要
 平成12年度の組合員数は10,980名、職員数654名です。
 主な事業の取扱高は次のとおり、畜産のウエートが大きいことが特徴です。
  1. 信用事業
    貯金保有高 92,445百万円
    貸出金   30,761百万円
  2. 販売、購買事業
    販売高   27,828百万円     内、畜産販売高 18,546百万円
    畜産の占める割合  66.6%
    購買高   18,615百万円     内、畜産購買高  7,403百万円
    畜産の占める割合  39.8%
  3. 畜産部会員数
    平成12年度で酪農部会員259名、肉牛部会員120名(内、育成部会15名)、一貫繁殖牛部会員47名、養豚部会員33名で畜産関係の部会員数は459名です。
  4. JA菊池の主な家畜飼育頭数
     1) 肉用牛    約 30,000頭
     2) 乳用牛    約 15,400頭
     3) 肉 豚    約 28,000頭
3.堆肥センターの概要
 当堆肥センターは、畜産農家の規模拡大に伴い、家畜排泄物はそのまま未熟堆肥として土地に還元され、そのことが作物の生育阻害、品質低下及び環境悪化を招く原因となっています。
 そこで、昭和56〜57 年度にJA菊池菊池堆肥センターを建設(総事業費179,143千円)し、地力の維持増進、良質粗飼料の生産確保を図るとともに、耕種農家への販売を行ない地域環境の整備を推進しています。
4.施設の概要
  1. 施設の規模等
    敷地面積   6,325u
    堆肥舎面積  2,875u
    発酵槽型式  箱型通気発酵槽
  2. 事業の内容
    事業名    昭和56・57年度畜産総合対策事業
  3. 財源内訳
    1. 一般財源   13,475千円
    2. 県補助金   17,799千円
    3. 市補助金    8,909千円
    4. 公庫     89,080千円
    5. 近代化資金  49,880千円
    6. 合計 179,143千円
  4. 車両・機械の保有状況
    1. ダンプカー(2t)  1台
    2. トラック (1.5t)  1台
    3. 大型ショベルローダ  1台
    4. 小型ショベルローダ  1台
    5. 篩分機        1機
    6. 袋詰機        1機

5.牛ふん&鶏ふん発酵処理施設のフローシート

 堆肥センターは、職員1名とパート5名の計6名で運営しています。
 菊池市稗方地区肥育農家6戸(1,100頭)と菊池市河原地区肥育農家5戸(1,100頭)から、排出される生ふんを原料に堆肥化しています。また、半生鶏ふんを2円/sで購入し、牛ふん堆肥に混ぜ合わせ耕種サイドの要望に合わせた堆肥を生産しています。
 稗方地区は牛ふん置場を設置し、稗方地区の肥育農家は、そこに牛ふんを持ち込みます。
(JA菊池堆肥センターが取りに行く)河原地区の肥育農家は直接堆肥センターに牛ふんを持ち込んでいます。
牛ふん&鶏ふん発酵処理施設のフローシート
ブロワーで強制通気
牛ふん
オガクズ
原料
置場

切り返し
第1次
発酵槽
30日
鶏ふん
第4次
発酵槽
30日

切り返し
第3次
発酵槽
30日

切り返し
第2次
発酵槽
30日
↓切り返し
第5次
発酵槽
30日

切り返し
第6次
発酵槽
30日
バラで販売
篩分機に
かける
 
 
袋詰め
販売
← ← ←
袋詰機


土づくりのポイント
 土壌は岩石が風化した砂や粘土状の鉱物、有機物、空気、水から成り立ち、その中には、多くの生物が生息しています。
 土壌の機能は、作物を支え、栄養分や水分を供給したり、作物の根の活力を高めたりします。
 この機能を有効に働かせるためには、「物理的性質」「科学的性質」「生物的性質」の3つの性質を良好な状態に保つことが重要で、土作りのポイントです。



6.製品の品質及び流通
 平成6年度から、経済連高品質低コスト推進室を中心に連絡協議会を設置し、土作り運動と堆肥の広域流通及び需給調整を展開しました。
 平成7年度には、「堆きゅう肥の総合需給調整計画書」を策定しました。
 平成8年度、熊本県及び関係農業団体(中央会、経済連、果実連、畜連、酪連、新拓農協)で構成する「良質堆肥利用促進協議会」を設置しました。
 平成9年度から「堆きゅう肥緊急対策事業」をスタートさせました。
●堆肥の広域流通への具体的な取り組み事例  JA菊池としては、合併後の平成2年からJA鹿本(植木基幹支所)との堆肥取引を開始しました。当時は、個人の施設より4tダンプで植木基幹支所堆肥センターへ販売(価格は1台13,000円)を行っていました。取引条件としては、植木基幹支所土壌分析センター職員が堆肥の分析と品質のチェックを行い、合格した施設から引き取り前に確認し、運送会社等の調整を行った上で、引き取る事にしました。
 平成10年には、「有機物質源の需給推進の為の基本協定をJA鏡、JA八代(千丁町)、JA熊本市(飽田明地区)、栖本町(天草)等と締結し取引の拡大を図りました。又、熊本県の単独事業として「地域連携方有機質源活用促進事業」を導入して頂き、散布体制の整備をお願い致しました。フレコン袋での取引条件は次のとおりです。
  1. JA売価格3,000円/袋(消費税別)
  2. 輸送費1,000円/袋(消費税別)但しJA菊池用車配送の場合
  3. 重量600kg入であるが水分の関係で一定でないため、500kg表示で統一する
  4. 耕種サイドJAは、1.及び2.をプラスして手数料を上乗せする。
 平成13年には、JA鏡の堆肥センター(二次処理施設)完成に伴い、原料堆肥の出荷を開始しました。
 なお、平成13年度熊本県堆肥共励会では熊本県賞を受賞しました。

肥料取締法に基づく表示
肥料の種類 堆肥
肥料の名称 パワーコン(牛糞発酵堆肥)
届け出を受理した都道府県
  熊本県第12−23号
表示者の氏名又は名称及び住所
  菊池地域農業協同組合
  熊本県菊池郡旭志村大字川辺1875
正味重量 15kg
生産した年月 枠外記載
主要な成分の含有量等
  窒素全量(%) 0.72
  りん酸全量(%) 1.19
  加里全量(%) 1.19
  炭素窒素比(C/N比) 21.8
石炭全量(%) 1.05
水分含有量(%) 57
原料
  牛ふん、のこくず、ワラ
  
肥料の種類 堆肥
肥料の名称 鶏糞混合有機堆肥パワーコン
届け出を受理した都道府県
  熊本県第12−24号
表示者の氏名又は名称及び住所
  菊池地域農業協同組合
  熊本県菊池郡旭志村大字川辺1875
正味重量 15kg
生産した年月 枠外記載
主要な成分の含有量等
  窒素全量(%) 0.73
  りん酸全量(%) 1.75
  加里全量(%) 1.37
  炭素窒素比(C/N比) 18.8
石炭全量(%) 3.18
水分含有量(%) 58
原料
  牛ふん、のこくず、鶏ふん、ワラ

7.出荷実績及び販売価格(但し、運賃は配達地区により異なります)
荷姿名称平成11年度平成12年度販売価格
15kg袋スーパーパワーコン2,505袋1,189袋
鶏糞混合パワーコン44,528袋46,457袋380円/袋
パワーコン61,359袋53,689袋262円/袋
小計108,392袋101,335袋210円/袋
小計(トン換算)1,626t1,520t 
バラ堆肥スーパーパワーコン5t0.8t 
鶏糞混合パワーコン176t276t8.5円/kg
パワーコン1,645t1,325t5.0円/kg
原肥362t444t350k積載車:400円
750k積載車1,000円
1,500積載車:1,400円
2,000k積載車:2,000円
小計2,188t2,046t 
合計3,814t3,566t 
※ スーパーパワーコンは現在取り扱っておりません。

  

速成堆肥の作り方
材料の用意
積み込み前日切断
材料の水かけ
(材料100kg当たり水40〜50g
一日↓硫安一日↓石灰チッゾ
積み込みとねかし
積み込み
石灰乳と水の添加
(総量150g)
かるい踏みつけ
おおいかけ
本積み
積み込み
水かけ(150g)
石灰チッソ(1.5kg)
かるい踏みつけ
↓2週間↓3週間
本積み
切りくずし
水かけ
硫安添加(1.5〜2kg)
積みあげ・踏みつけ
おおいかけ
切り返し
切りくずし
水かけ(30〜60g)
石灰チッソ
(0.5〜1kg)
↓4〜5週間↓3〜4週間
切り返し
切りくずし
積みあげ
第2回切り返し
切りくずし
水かけ(30〜60g)
石灰チッソ
(0.5〜1kg)
必要に応じて実施
↓1ヶ月↓1週間
完熟
完熟