阿蘇郡産山村上田尻牧野組合

平成12年度優秀畜産表彰事業(畜産大賞)において地域振興部門
最優秀賞を受賞した上田尻牧野組合の活動をご紹介します。


産山村

 産山村は阿蘇北外輪山上に位置し、大分県と隣接した標高480m〜1,050mの高原地帯に広がる人口約1,800人の山村です。
 高冷地の気象条件や草資源を活かした野菜生活や肉用牛生産、林業などが地域の主要な産業となっています。
 また、高原地帯特有の景観や温泉資源にも恵まれ農業と観光の複合産業化を目指した施設整備が進みつつあります。

上野尻牧野組合

 牧野面積280haの面積を持つ、22戸の有畜産家で構成される共同利用牧場です。
 昭和51年〜55年に阿蘇・久住飯田地域(大分県・熊本県)で実施された広域農業開発事業に肉用牛生産に意欲的な農家が取り組み牧場を建設しました。
 「牛は草で作る。」を基本理念として先進的は草地管理と肉用牛生産に取り組んでおり、牧場では繁殖生産を中心に、肥育牛や牧草の生産が行われています。 

1.組織体制

設立年度  昭和53年
組合員数
組織図
牧野施設等草地面積280ha(改良草地120ha・野草地160ha)
 施  設機械倉庫1棟、肥育牛舎1棟、堆肥舎1棟、
火力牧草乾燥舎1棟、現地周年施設1カ所
 機  械トラクター等採草用機械

2.牧場建設に至る入会権調整

 当初、牧場建設は田尻集落48戸が入会権を持つ入会地480haで計画されました。集落での度重なる話し合いの結果、事業に参加する者と不参加者の間で入会権調整が行われました。
 20年間の期間を定めた表−1の利用調節が行われ、それぞれの入会地利用が行われました。

入会権調整のフロチャート

表−1

3.組合員の経営概況

組合員数平均年齢後継者数繁殖成雌牛肥育牛耕 種
2248.51321983,806701
単位:人・頭・a(平成12年度熊本県畜産統計)

 阿蘇地域の牧野組合の中では平均年齢が若く、後継者の割合が高く活力にあふれた牧野組合の一つです。
<参考>牧野組合数175組合
平均面積131ha
平均改良草地率27.2%
平均年齢52.8才
 (1999,12現在)

4.繁殖雌牛及び肥育牛の飼養動向

 50555861 1 4 7 9101112
繁殖成雌171274308292316331205184168182180
肥育牛   5885120145126118108113
            
組合肥育   3049858585858585
合 計171274308380450516435395372375378

 繁殖成雌牛は平成3年の340頭をピークに減少傾向にあり、さらにその傾向が強くなっております。しかしながら、個別に見ると増頭意欲の高い農家とそうでない農家の差が拡大しております。また、肥育牛頭数は減少傾向にあるものの安定的に推移しております。

5.組合営肥育事業

 昭和61年頃から愛知県犬山市の食肉業者との産直事業を展開。
 「健康」「安全」をキーワードに草を飽食させた肥育牛を1年間に約60頭出荷してます。
 産直事業の継続を図るため1年2回の消費者交流会を実施し、消費者の意見を聞きながら、脂肪交雑を重視した肉質よりも、安全重視の牛肉生産に重点を置いた生産が行われています。
 肥育素牛は、牧野組合が購入します。肥育事業は牧野組合の運営を円滑にするとともに、組合員の子牛生産の安定をもたらしています。




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